中小企業診断士に相談したいけれど、何をどう頼めばいいかわからない
「売上が伸び悩んでいる」「補助金を申請したいが書き方がわからない」「そろそろ後継者のことを考えないといけない」。
経営の悩みはあっても、誰に相談すればいいのか、相談したら何をしてくれるのかがわからず、動けずにいる経営者の方は少なくありません。
中小企業診断士は、経営全般を診断・助言する国家資格を持つ専門家です。
この記事では、中小企業診断士に相談できる内容、相談先の探し方、申し込みから支援が始まるまでの流れを順番に解説します。
読み終える頃には、自社の悩みをどう相談すればよいかのイメージがつかめるはずです。
中小企業診断士に相談するにはどうすればいい?
結論から言うと、中小企業診断士への相談は「①悩みを整理する→②相談先を選ぶ→③問い合わせる」の3ステップで進められます。
相談先には大きく2種類あります。
一つは商工会議所やよろず支援拠点などの公的機関を通じて診断士に相談する方法。
もう一つは、診断士事務所に直接問い合わせる方法です。
公的機関の窓口は無料で利用しやすい一方、担当者が変わることもあるため、継続的な伴走を求める場合は診断士事務所への直接相談が向いています。
まずは「何を相談したいか」を一言でまとめてから動き始めると、相談先を選びやすくなります。
中小企業診断士に相談できる内容とは
中小企業診断士が対応できる相談内容は幅広く、代表的なものは次のとおりです。
- 売上・収益改善などの経営課題全般
- 補助金・助成金の申請支援(事業計画書の作成など)
- 資金繰りや金融機関との交渉に関わる経営改善計画の策定
- 事業承継やM&A(会社の合併・買収)に関する相談
- 創業時の事業計画づくり
「まだ課題が漠然としている」という段階でも相談は可能です。
診断士は現状をヒアリングしながら課題を整理する役割も担っているため、悩みが具体的にまとまっていなくても構いません。
より詳しい業務内容は、中小企業診断士は何をしてくれる?相談できる業務内容を具体例で解説でも紹介しています。
なお、後継者不在で会社の将来を考えている場合は、第三者への引き継ぎ(スモールM&A)という選択肢もあります。
個人でも取り組めるスモールM&Aの全体像は個人がスモールM&Aで会社を買うには?探し方から成約までの流れを解説で解説しているので、あわせて参考にしてください。
相談から支援開始までの流れ
中小企業診断士への相談は、一般的に次の流れで進みます。
1. 相談先を選ぶ(公的機関の窓口か、診断士事務所への直接相談か)
2. 問い合わせ・初回ヒアリング(電話やメール、面談で悩みを伝える)
3. 課題の整理と支援方針の提案
4. 支援内容の合意(継続支援が必要な場合は契約)
5. 実行支援・フォローアップ
公的機関の窓口を使う場合、まずは商工会議所や自治体の相談窓口に連絡し、そこから診断士につないでもらう流れが一般的です。
診断士事務所に直接相談する場合は、ホームページの問い合わせフォームや電話から初回面談を申し込むケースが多く見られます。
初回のヒアリングでは、現状の数字や困りごとをできるだけ具体的に伝えると、その後の提案がスムーズになります。
相談する際の注意点
中小企業診断士に相談する際は、次の点に注意しましょう。
得意分野を確認する
診断士にも、補助金申請が得意な人、事業承継やM&Aに強い人など得意分野があります。
相談したい内容と実績が合っているかを事前に確認すると、ミスマッチを防げます。
費用の確認は事前に
継続的な支援を依頼する場合の費用は、支援内容や期間によって大きく異なります。
内容により異なるため個別にお見積りするのが一般的なので、初回相談の際に見積り方法を確認しておきましょう。
認定支援機関かどうかもチェック
補助金申請や経営改善計画の策定を依頼したい場合は、その診断士が認定支援機関(国が認定した経営支援の専門機関)として登録されているかも確認しておくと安心です。
よくある質問
何も決まっていない段階でも相談していい?
問題ありません。
課題が漠然としている状態からのヒアリングも、診断士の重要な役割の一つです。
まずは現状を話すところから始めて大丈夫です。
公的機関と診断士事務所、どちらに相談すべき?
単発の疑問やちょっとした確認であれば、無料で使える公的機関の窓口が便利です。
一方、継続的な伴走支援や専門性の高い相談(事業承継・M&Aなど)は、実績のある診断士事務所に直接相談する方が話が早いケースが多くなります。
相談したら必ず契約しないといけない?
初回相談だけで契約を迫られることはありません。
多くの診断士事務所では、まず現状をヒアリングした上で支援方針を提案し、その内容に納得してから契約に進む形を取っています。
まとめ
中小企業診断士への相談は、悩みを一言で整理し、相談先を選び、問い合わせるという3ステップで始められます。
相談できる内容は経営課題全般から補助金申請、事業承継まで幅広く、漠然とした悩みの段階でも相談可能です。
まずは自社の課題を整理し、公的機関か診断士事務所か、相談先を検討するところから始めてみましょう。
弊社ステラコンサルティングでも、中小企業診断士が経営課題のヒアリングから事業承継・M&Aまで幅広くご相談を承っています。
具体的な相談内容が固まっていない段階でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。
執筆・監修
中小企業診断士/株式会社ステラコンサルティング 代表取締役
『個人でできるスモールM&A実践録―銀座のネイルサロンを買収した中小企業診断士』著者。M&A・事業承継・経営改善の実務支援を行う。
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