「MEO対策をしたほうがいいと聞くけれど、業者に頼まないとできないのでは」。店舗を経営している方から、こうしたご相談をよくいただきます。
こんにちは。中小企業診断士の木下綾子です。株式会社ステラコンサルティングの代表として経営コンサルティングをするかたわら、銀座でネイルサロン「Lumiena Ginza(ルミエナ銀座)」を経営しています。
この記事では、MEO対策を自分で行うときの考え方を、Googleの公式ヘルプと私自身の実体験をもとにお伝えします。
MEO対策は自分でできる。まず結論から
結論からお伝えすると、MEO対策の中身の多くは、自分でできます。
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップの検索結果で自分のお店を上位に表示させるための取り組みです。中心になるのは、Googleが無料で提供している「Googleビジネスプロフィール」の情報を充実させ、更新し続けることです。
私のサロンでは業者に頼まず、Googleビジネスプロフィールを1日10分ほど、毎日更新し続けました。その結果、2020年10月21日には「銀座 ネイルサロン」の検索で、広告枠のすぐ下の1番目に表示されるようになりました。そのときのクチコミは、まだ8件でした。
Googleは順位の決め方を公式に説明している
「どうすれば上位に出るのか」は、Google自身が公式ヘルプで説明しています(Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」、2026年9月28日確認)。
ローカル検索の結果は、主に次の3つの要素で決まるとされています。
| 要素 | 意味 | 自分で変えられるか |
|---|---|---|
| 関連性 | 検索された言葉と、お店のプロフィールが合っている度合い | 変えられる |
| 距離 | 検索した人から、お店までの距離 | 変えられない |
| 知名度 | お店がどれだけ広く知られているか。リンクしているウェブサイトの数やクチコミの数などにも基づく | 変えられる |
距離は変えられません。つまり、自分で手を打てるのは「関連性」と「知名度」の2つです。
同じページでGoogleは、正確な住所、営業時間(特別営業時間を含む)、ビジネスの種類、駐車場やWi-Fiの有無などの詳細情報を入力すること、クチコミに返信すること、写真や動画を追加することをすすめています。どれも、お店の方が自分で入力・更新できるものです。
また、Googleはランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていないと明記しています。お金を払えばGoogleが順位を上げてくれる、という仕組みはありません。
私が自分で続けたこと
私がMEO対策を始めたのは、2020年5月頃です。コロナ禍でお店が暇になり、時間ができたことがきっかけでした。約5か月後の2020年10月21日に、冒頭でお伝えした1位を確認しています。
知り合いのコンサルタントに少しだけ教わったのは、最新情報の投稿のコツです。キーワードを盛り込んだ署名を作ること、そして1回の投稿を1,000文字以上にすること。あとは、とにかくコツコツ更新しました。
銀座はネイルサロンの激戦区です。ホットペッパービューティーで「銀座」×「ネイル」を検索すると、182件のサロンが出てきます(2026年9月27日時点)。1位になった当時、周りには80件のクチコミを集めているお店もありました。クチコミの数で勝っていたわけではありません。
それから6年たった2026年9月27日に、Chromeのシークレットモードで検索した結果は次のとおりです。
- 「ginza nail」:1位
- 「銀座 ジェルネイル」:1位
- 「銀座 ネイル」:2位
※Googleマップの順位は、検索する場所や時間などの条件によって変わります。上の順位は、この日に私が確認したときの結果です。
外国人観光客からの問い合わせも増えました。
業者に頼む前に確認したいこと
業者に頼むこと自体が悪いわけではありません。ただ、経営コンサルタントとして事業者さんとお話ししていると、「MEO対策をお願いしているけれど、何をしてもらっているのかよくわからない」という声をよく聞きます。
依頼する前に、次の点を確認しておくことをおすすめします。
- 具体的に何を、どのくらいの頻度で行うのか
- Googleビジネスプロフィールの管理権限は、お店側に残るのか
- 成果を何で測るのか(順位だけでなく、電話や経路検索の数など)
中身を知っていれば、業者の提案が妥当かどうかを自分で判断できます。広告や外注にかける費用を見直すときは、ネイルサロンの店舗運営コスト|家賃・人件費・材料費の中身と削る順番もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. MEO対策にお金はかかりますか?
Googleビジネスプロフィールの登録と更新は無料です。自分で運用する場合、必要なのは主に時間です。私の場合は1日10分ほどでした。
Q. クチコミを増やすために、特典をつけてもいいですか?
Googleは、見返りなしでクチコミの投稿をお願いすることは認めていますが、金銭・割引・無料の商品やサービスなどと引き換えにクチコミを頼むことは禁止しています(Googleビジネスプロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」「禁止または制限されているコンテンツ」、2026年9月28日確認)。特典と引き換えにするのは避けましょう。
Q. どのくらいで効果が出ますか?
お店の場所や競合の数によって変わるため、一概には言えません。私のサロンは、2020年10月21日に1位を確認しました。
まとめ:まずは公式の基本から、自分で始めてみる
MEO対策は、店舗集客のなかでも、特別なノウハウがなくても始められる取り組みです。Googleが公式に説明している「関連性」と「知名度」を意識して、プロフィールを埋め、更新し続けることが基本です。
私が実際にどのキーワードを選び、どんな型で最新情報を投稿し、1日10分をどう使っていたのかは、noteの有料記事にまとめました。投稿の型まで含めてすべて公開しています。
▶ MEO対策は自分でできる|1日10分の更新で、銀座のネイルサロン激戦区でGoogleマップ1位になった方法(note・有料1,800円)
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執筆・監修
中小企業診断士/株式会社ステラコンサルティング 代表取締役
『個人でできるスモールM&A実践録―銀座のネイルサロンを買収した中小企業診断士』著者。M&A・事業承継・経営改善の実務支援を行う。
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